小口をまとめて大口の資金を調達
手形を担保に融資を受ける方法
商業手形担保というのは手形を担保に貸付をする商業手形の割引のシステムになります。
これは銀行などの金融機関で行われている制度なのですが、複数ある小口の商業手形をまとめて担保に出すことで、大きな融資を受けることができる企業にとっても銀行にとっても良いシステムとされています。
この方法は小口の商業手形を担保に出すだけでなく、銀行に対しても受取人となる約束手形を振出すことが必要不可欠となっていて、銀行にとってもまとめて商業手形を割り引くことが出来る大変メリットが高いということで、企業にとっては有効な融資の方法として扱われています。
この利点の大きさというのは小口の手形をいくつもまとめて大口の融資を得ることができることや、目標の金額の資金調達を目的とするためには銀行が相談に乗ってもらえる手段ではかなり有効なことであることで、双方にメリットが大きい融資の方法であると言われています。
返済して担保を残せばまた融資を受けることが出来る
この商業手形担保という方法は手形割引の手法を取っていても手形貸付の方法と同じような手続き手段を講じることとなります。
商業手形には譲渡裏書をすることで、銀行からは担保差入証というものが発行されます。
それを元にして借り入れを希望する者は借入金額の約束手形を振出すことが条件で、金融機関には大きなリスクを伴うことは極力回避されることになります。
基本的には手形割引と変わらない内容となっていますので、実質、借入をする側も特段難しい方法を取るわけでもありませんので、手続きがしやすくなっていると言えます。
担保に入れた商業手形の決済が済めば、入金した分を借り入れした分の回収に回すことができて、全額を返済することが出来れば、預けていた手形の返済をしてもらうことが出来るようになります。
また、約束手形を返却しなくても必要額の再融資を行ってもらうことも出来て、担保とする手形があれば、安定するまでは繰り返して返済と融資を受けることが出来るので、企業にとっては大助かりの融資手段となります。