４つの電子記録債権サービス
全銀協会のお墨付き電子記録債権サービス
よく聞くでんさいだけでなく、電子記録債権には４つの種類があって、これらはサービス内容と運営するところが変わってきます。
でんさいは手形取引や売掛債権などの電子的な取り扱いを円滑に進めるネットワークの運営システムになります。
運営母体は全国銀行協会が設立して、株式会社全銀電子債権ネットワークが取り扱っている電子記録債権になります。
こちらは中小企業などが支払を電子化することで、これまでよりも資金調達が上手に運ぶことや生産性を向上させるために国策としてこのシステムがつくられました。
銀行や信用金庫に信用組合などの金融機関が連携を取って運営されているので、どの企業も安心して取引を行えることや、取引企業との指定許可機能などの実行やスムーズな請求や譲渡などの手続きを行うことが出来ます。
これまでの事務上の手間やコストを大幅に削減することが出来るだけでなく、手形の割引の他にも分割などの扱いも出来るようになった面では手形の歴史上の大きな変革と言えます。
都市銀の電子記録債権サービス
電子記録債権においては様々な都市銀が主体となっているものがあって、三菱東京UFJ銀行が行っている「電手」というのはファクタリングに関しては一括の扱いや支払や納入企業との申請、通知などがスムーズに行われて、手形の割引や譲渡なども円滑に行い、資金調達に有効な手段として使われています。
その他にも三井住友銀行では支払手形の削減を目的とした電子記録債権による口座間送金決済という方法で決済を行っています。
このサービスは支払企業は手形決済や期日現金払いと同じようなことを行うことができ、支払先となる受取手形に要するコストが削減できるようになり、手形割引と同じように支払期日よりも前に債権を現金化出来るメリットもあることながら、支払と受取側において双方にメリットのある電子記録債権なのです。
最後にみずほ銀行が行っている電子記録債権はファクタリングを主とした、電子記録債権を債権買取会社へ売却して資金調達をしたり、債権譲渡などを行ったりすることや、手形の分割資金化なども可能な面もあって、でんさいと同様に活用しやすいものです。